※この記事にはアフィリエイト広告を含みます。紹介する用品は、必要性と注意点を確認したうえで選んでいます。

- 第1部:台風が来る前にやること
- 第2部:豪雨・台風の最中にしてはいけない行動(現在の記事)
- 第3部:浸水・停電後の安全確認と復旧対策
豪雨や暴風が始まったら、外の様子を見に行かず、危険な場所から離れて早めに安全を確保してください。
雨や風が強くなると、「避難所へ行くべきか」「家にいた方が安全か」と迷うことがあります。避難は、全員が同じ場所へ向かうことではありません。自宅の災害リスク、周囲の状況、家族の体力、移動に必要な時間を合わせて考えることが大切です。
この記事では、近づいてはいけない場所、警戒レベルの見方、立退き避難と屋内安全確保の違い、夜間や暴風時の判断、車を使う際の注意まで、家族で確認しやすい順番で解説します。
- 豪雨・台風の最中に近づいてはいけない場所
- 警戒レベル1〜5と避難情報の意味
- 避難指示を待たずに動いた方がよい人
- 立退き避難・屋内安全確保・緊急安全確保の違い
- 夜間や暴風時、車で移動するときの注意
- 自宅にとどまる場合の安全な場所と情報確認方法
豪雨・台風の最中は、様子を見に外へ出ない
川や道路の状態を自分の目で確かめに行く必要はありません。雨風の中では、普段なら安全な場所でも急に状況が変わります。増水、冠水、飛来物、倒木などは、見た目だけで危険度を判断できません。
近づいてはいけない場所
- 川、堤防、用水路、側溝
- 海岸、防波堤、河口付近
- 崖、急斜面、土砂災害警戒区域
- 地下街、地下室、地下駐車場
- 道路や鉄道の下を通るアンダーパス
- 冠水して水面下が見えない道路
- 倒木、切れた電線、看板などがある場所

警戒レベルは「数字」と「自分が取る行動」をセットで見る
自治体が発令する避難情報は、警戒レベル1〜5で示されます。大切なのは、警戒レベル5を待たず、警戒レベル4までに危険な場所から避難を終えることです。
| 警戒レベル | 主な避難情報・段階 | 取る行動 |
|---|---|---|
| 5 | 緊急安全確保 | 命の危険が迫っている段階。可能な範囲で、今いる場所より少しでも安全な場所へ移る。必ず発令されるとは限らない |
| 4 | 避難指示 | 危険な場所にいる人は全員避難する。立退き避難または、条件を満たす場合は屋内安全確保を行う |
| 3 | 高齢者等避難 | 高齢者、障害のある人、乳幼児がいる家庭など、避難に時間がかかる人と支援者は避難を始める。それ以外の人も必要に応じ自主避難する |
| 2 | 避難行動を確認する段階 | ハザードマップ、避難先、経路、持ち物を確認する |
| 1 | 災害への心構えを高める段階 | 最新情報を確認し、予定の変更や早めの備えを考える |
現在の防災気象情報では、危険度に対応するレベルの数字を情報名に付ける仕組みが採用されています。たとえば「レベル3大雨警報」「レベル4大雨危険警報」のように表示されます。情報の名称や画面表示は今後変わる可能性があるため、公開前には気象庁「新たな防災気象情報」と内閣府「避難情報に関するガイドライン」を再確認してください。
避難指示が出る前に動いた方がよいケース
避難指示が出るまで待つ必要はありません。避難に時間がかかる人や、危険度が高い場所にいる人は、雨風が強くなる前に動く方が安全です。
- 高齢者、障害のある人、乳幼児、妊娠中の人がいる
- 徒歩移動に時間がかかる、介助が必要である
- 川沿い、低い土地、崖の近く、地下空間にいる
- 避難経路に橋、坂道、アンダーパス、冠水しやすい道路がある
- 日没後や暴風になる前に移動を終えたい
- 自治体の情報、キキクル、河川水位から危険度の高まりが見える
- ペット同行避難など、移動や受け入れ確認に時間が必要である
立退き避難・屋内安全確保・緊急安全確保の違い
「避難」とは、避難所へ行くことだけではありません。今いる場所と災害の種類に応じて、安全を確保する方法を選びます。
| 行動 | 意味 | 主な判断のポイント |
|---|---|---|
| 立退き避難 | 危険な場所から安全な場所へ移動する | 指定緊急避難場所、安全な親戚・知人宅、ホテルなどへ、危険になる前に移動する |
| 屋内安全確保 | 自宅などにとどまり、建物内の安全な場所へ移る | ハザードマップ、浸水深、建物構造、浸水継続時間などを確認し、屋内で安全を確保できる場合に選ぶ |
| 緊急安全確保 | 立退き避難がかえって危険な状況で、命を守るため可能な行動を取る | 近くの頑丈な建物の上階、自宅の上階、崖から離れた部屋などへ移る。ただし安全を保証する行動ではない |
屋内安全確保を選ぶ前に確認すること
- 自宅が洪水・高潮・土砂災害などの危険区域にあるか
- 想定浸水深より高い階に居室があるか
- 建物が水流や土砂に耐えられる場所・構造か
- 浸水が続く間に必要な水、食料、薬、トイレがあるか
- 崖や斜面から離れた部屋へ移れるか

夜間や暴風時は「移動を始める危険」と「とどまる危険」を比べる
夜間や暴風の中では、足元、冠水、飛来物を確認しにくくなります。そのため、日没や暴風の前に移動を終えることが理想です。
すでに外へ出る方が危険な場合は、遠い避難所へ無理に向かわず、自宅の上階、崖から離れた部屋、近くの頑丈な建物など、その時点で少しでも安全な場所を選びます。周囲が安全か判断できないときは、自治体や消防などの案内に従ってください。
- 今いる場所の危険を確認する
浸水、川、崖、地下、建物の階数と構造を確認します。 - 外の移動が安全か確認する
夜間、暴風、冠水、避難経路の通行止めがないかを確認します。 - 安全に移動できるなら早めに立退く
持ち物を増やしすぎず、家族の支援を優先します。 - 移動が危険なら建物内で安全を高める
上階、川や崖から離れた部屋、窓から離れた場所へ移ります。
車で避難するときは、冠水前の早い段階に限る
車は、高齢者や乳幼児の移動に役立つ一方、渋滞や冠水で動けなくなる危険があります。雨が激しくなってから車で避難を始めないことが大切です。自治体の案内、交通規制、避難先の駐車条件も確認してください。
冠水道路へ進入してはいけない理由
- 水深や道路の端、側溝、段差が見えない
- エンジンやモーターが停止するおそれがある
- 車体が浮いたり、水流で流されたりするおそれがある
- 水圧でドアが開きにくくなる
- アンダーパスでは短時間で水位が上がることがある
万一、車が水没し始めた場合は、落ち着いてシートベルトを外し、窓を開けて脱出します。窓が開かない場合に備え、車種のガラスに対応する緊急脱出用ハンマーとシートベルトカッターを、運転席から確実に手が届く場所へ備えてください。詳しくは国土交通省「水深が床面を超えたら、もう危険!」を確認してください。

自宅にとどまる場合は、家の中でも安全な場所へ移る
自宅にとどまる判断をした場合も、普段どおりの部屋にいるのではなく、想定される危険から離れます。
- 浸水のおそれがある場合は、想定浸水深より高い階へ移る
- 土砂災害のおそれがある場合は、崖や斜面から最も離れた部屋へ移る
- 強風時は窓、雨戸、ガラス扉から離れる
- カーテンを閉め、窓のない廊下や部屋も候補にする
- スマートフォン、ライト、靴、薬、飲料水を手元へ置く
- 停電に備え、家族全員が同じ安全な場所へ集まる
- 地下室や地下駐車場へ様子を見に行かない
家族や近所への声かけは、自分の安全を確保して行う
離れて暮らす家族や近所の人が気になるときは、まず電話やメッセージを使います。暴風や冠水の中で直接迎えに行くと、助ける側も危険になります。
- 避難に時間がかかる人へ、早い段階で連絡する
- 迎えに行く役割を平常時に決めておく
- 連絡が取れない場合の集合場所・伝言方法を決める
- 近所で助け合う場合も、川や冠水道路を横切らない
スマートフォンでは3種類の情報を確認する
一つのアプリやSNSだけで判断せず、自治体の避難情報、気象庁の危険度、河川や道路の状況を組み合わせます。
| 確認する情報 | 確認先の例 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 避難情報・避難所 | 市区町村公式サイト、防災メール、防災アプリ | 対象地域、開設避難所、避難経路、交通規制 |
| 雨・土砂・浸水・洪水の危険度 | 気象庁「キキクル」 | 現在地と避難経路の色、危険度の高まり |
| 河川水位 | 国土交通省「川の防災情報」 | 近くの川の水位、カメラ、洪水予報 |
| 道路情報 | 道路管理者、自治体、交通機関の公式情報 | 通行止め、冠水、運休。SNSの未確認投稿だけで判断しない |
- 位置情報と通知を確認する
自治体の防災通知、緊急速報、気象アプリの対象地域を確認します。 - 家族の地域も登録する
離れて暮らす家族の地域も通知対象にすると、早めに声をかけやすくなります。 - 電池を節約する
画面の明るさを下げ、不要なアプリを閉じます。モバイルバッテリーは乾いた場所で使います。 - 情報源と発表時刻を見る
古い画像や切り抜きではなく、公式情報の更新時刻と対象地域を確認します。
豪雨・台風の最中に使う安全行動チェックリスト
- 川、用水路、海岸、崖、地下施設へ近づかない
- 屋根、雨どい、窓、ベランダの作業をしない
- 警戒レベル5を待たず、レベル4までに避難を終える
- 避難に時間がかかる家族は、レベル3を目安に早めに動く
- 自治体の避難情報、キキクル、河川水位を確認する
- 冠水道路やアンダーパスへ車で進入しない
- 夜間や暴風時は、無理な長距離移動をしない
- 自宅に残る場合は、上階・窓や崖から離れた部屋へ移る
- ライト、靴、スマートフォン、薬、飲料水を手元に置く
- 家族へ現在地と避難先を短いメッセージで伝える
- SNSの未確認情報だけで判断しない
- 浸水や停電後は、すぐ外へ出ず第3部で安全確認を行う
避難時に役立つ防災用品は4点に絞る
用品は、持っているだけで安全になるものではありません。避難を早く始めることを優先し、家にある物を確認して不足分だけを追加してください。
1.防水バッグ・防水ポーチ
必要な理由:スマートフォン、薬、身分証明書などを雨や水ぬれから守る補助になります。
選ぶ際の注意:防水性能、開閉方法、重さを確認します。完全防水とは限らないため、重要品は小袋で二重にする方法もあります。
2.ヘッドライト
必要な理由:停電時や暗い場所で両手を使いやすくなります。
選ぶ際の注意:明るさだけでなく、電池方式、連続使用時間、防滴性能、操作の分かりやすさを確認します。歩行中は周囲の人の目へ直接向けないでください。
3.防災ラジオ
必要な理由:停電や通信障害時に、地域の情報を得る手段を増やせます。
選ぶ際の注意:受信帯、電源方式、電池の種類、操作性を確認し、平常時に地域の放送を受信できるか試します。手回し充電だけに頼らない構成が安心です。
4.モバイルバッテリー
必要な理由:停電時も避難情報の確認と家族への連絡を続けるためです。
選ぶ際の注意:容量だけでなく、端子、出力、安全規格、重さ、使用する端末への対応を確認します。ぬれた状態で接続せず、膨張や破損がある製品は使わないでください。
豪雨・台風時のよくある質問
- Q.避難指示が出ていなければ、自宅にいて大丈夫ですか?
- A.避難指示がなくても安全とは限りません。自宅の災害リスク、レベル3・4相当の気象情報、キキクル、河川水位、家族の事情を確認し、必要なら早めに避難してください。
- Q.避難所が遠い場合はどうすればよいですか?
- A.安全な親戚・知人宅、ホテルなども避難先の候補です。すでに移動が危険な場合は、近くの頑丈な建物や自宅の安全な階・部屋へ移るなど、その時点で可能な安全確保を行います。
- Q.2階へ上がれば安全ですか?
- A.災害の種類、想定浸水深、建物構造によります。深い浸水、家屋流失、土砂災害、長期孤立のおそれがある場所では、早めの立退き避難が必要です。
- Q.車なら冠水道路を通れますか?
- A.通らないでください。水深や道路の端が分からず、エンジン停止、車体の浮上、水圧でドアが開かない危険があります。迂回するか、安全な場所へ戻ります。
- Q.長靴で避難した方がよいですか?
- A.深い水や流れのある場所を歩くための装備ではありません。すでに冠水している道路へ入らないことが優先です。安全に移動できる早い段階で、歩きやすく脱げにくい靴を選びます。
- Q.ペットと避難所へ行けますか?
- A.受け入れ方法は自治体や避難所で異なります。平常時に同行避難のルール、ケージ、必要品を確認し、早めに行動してください。
まとめ|警戒レベル5を待たず、安全なうちに行動する
- 川、用水路、海岸、崖、地下、冠水道路へ近づかない
- 警戒レベル4までに危険な場所から避難を終える
- 避難に時間がかかる人は、警戒レベル3を目安に早めに動く
- 立退きが危険になったら、上階や崖・窓から離れた場所で安全を高める
- 自治体情報、キキクル、河川水位を組み合わせて判断する
不安なときに一度ですべてを判断する必要はありません。「今いる場所は危険か」「安全に移動できるか」「家の中ならどこが安全か」を順番に確認してください。知っている選択肢が多いほど、家族に合った行動を取りやすくなります。
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